小学3年生。学校検診で脊柱側湾を指摘され、定期的に大学病院で治療や検査を続けているが改善されず、少しずつ悪化しているような感じで、最近になり頭痛や首痛、背中の痛みなどを訴えはじめたという―。
また、長時間のゲーム集中、スマホ使用などが原因と思われる猫背、さらに、身長が低いのも気になっていると―
小学生の猫背、また、脊柱側湾でのご相談は多いです。
原因によりますが、お子様の場合は、構造的な奇形、変形などがなければ概ね緩和及び改善できます。施術に痛みはありません。また、関節をポキポキするような施術も行いません。
体の歪みは、筋肉や関節にアンバランスな負荷をかけ続けるので、頭痛、首痛、肩こり、背中の痛み、腰痛、股関節痛、膝痛、捻挫癖などの原因にもなります。
体の歪みを整えると痛みも和らぎ、また、内臓も活発化し、呼吸も深くなるせいか精神的にも安定するお子様も多いようです。
身長の伸び悩みの原因は、遺伝、環境、疾患のほかは、総じて適切な栄養及び運動、睡眠不足が多いように見受けられますが、体の歪みがその原因になっている場合も多いです。
子供の身長を伸ばしたい
「子供の背を伸ばすよい方法はありませんか?」といったご質問は多いです。
身長の伸びは生涯続くものではなく、思春期の終わりとともに終了します。
思春期まで、骨には、骨の長さを伸ばすために骨を作り続ける増殖細胞が存在しますが、思春期の終わりとともにその増殖細胞が消失して身長の伸びが止まるという仕組みです。
骨の増殖細胞(骨芽細胞)は、骨の端の部分に、横から見て直線上に密集して存在することから、解剖学的に「骨端線」と呼ばれています。骨端線の有無はレントゲンで確認できます。
また、身長の伸びが止まったかどうかを血液検査で追認することがありますが、これは骨が増殖する際の化学反応で発生する骨由来のアルカリホスターゼ(ALP)という酵素の濃度をチェックするものです。
最終身長の判定には、骨端線の消失、過去1年間(または6ヶ月間)の身長の伸び、ALP値が重要になります。
身長を伸ばすためには、思春期までの取り組みが重要になります。
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