
腰痛と五十肩が続く―。
この2~3年の間に、数件の整形外科をはじめ、上溝、橋本、相模原の整体、カイロ、マッサージ、また、鍼灸院、整骨院などを転々として治療を重ねたという。
整形外科では「骨には異常がない」との検査結果から痛み止めや湿布などの処方、リハビリの繰り返し。整体院、鍼灸院、整骨院などでは「体質が原因」「疲労が原因」「体の歪みが原因」などと指摘されて通院を繰り返したが改善されないという。
現在も治療は継続しているが、先日、橋本の整体院で足や臀部を強く指圧及びマッサージされてから坐骨神経痛(臀部の痛み、足のしびれ)や膝痛も併発してと、困惑気味でおいでに。
これまでの経緯をうかがい、当院では、初発症状の五十肩から改善する方針を説明して施術に。
五十肩から改善させることで、全身の運動軸をととのえると腰痛が徐々に緩和し改善へ。
最近になり併発したという坐骨神経痛、膝痛などは橋本の整体院での強めの指圧マッサージが原因と思われるので、重心及びバランス調整などの主調整、また、下肢のアライメント調整で、脚部のねじれを調整し、炎症の回復を待つとほどなく改善へ。
【原因不明の腰痛】
腰痛を原因別に分類すると「筋肉性腰痛」「椎間関節性腰痛」「外傷性腰痛」「姿勢性腰痛」「椎間板性腰痛」「心因性腰痛」などに分けられます。
これらの原因が境界性で多岐にわたるため、病院で診断を受けても腰痛の原因がはっきりとしない場合が多いようです。
整形外科では、レントゲン検査による画像診断で「骨には異常がない」と、痛み止めなどと湿布の処方、リハビリとして、腰部のけん引、電気治療、軽いマッサージなどを続けるが改善されず。
その後に通院した整体院、接骨院、カイロ院などでも通院を指導されて施術を受けたが改善されず。最近利用している整体院の治療では症状が悪化し、さらに、坐骨神経痛、膝痛も併発し、困惑しているという。
【当院の施術のポイント】
人にはそれぞれ、得意な動作と不得意な動作があります。
突然に右肩の痛み(病院で五十肩と診断)が起こり、病院では治らず、仕方なしに左腕での運動を開始。(野球好きの長男とキャッチボールを行うため)
左腕でやっとキャッチボールができるようになった頃に腰痛が発症し、次第に悪化したという。
(全身で不得意な動作を繰り返したことが痛みの第一の原因と考えられます)
腰痛の原因は「筋肉性」「椎間関節性」などが複合していますが、この方の場合は、右腕でキャッチボールができるようにしてあげなければ、治療のエンドポイントが見えてこないと判断しました。
五十肩は関節の癒着もなく、幸いにして2~3回の施術で右腕が軽く回せるようになり、次第にゆるやかながらも右腕でキャッチボールができるようになりました。
それと同時に腰痛も緩和し、追って改善へ。
回復に向けた大きな流れをつけて自然治癒力を引き出し、それでも改善できない部分を追加調整すること。
腰痛だからと腰部のケアに集中していては原因が改善されず、治療の終わりが見えません。
お写真及び症状等への解説等は、全て患者様ご本人の許可を得て掲載させて頂いております。